『Your Choice Knows Your Right』展

 若手写真家、奥山由之が洋服のセレクトショップであるウルフズヘッドとコラボレーションした作品展を2016年11月〜2017年4月に開催。奥山はまだ20代中盤ということで、どのような写真を撮り、どのような経歴を辿った作家なのか気になり、一路ギャラリーへと歩を進めた。

 千駄木には初めて訪れたが、典型的な下町といった雰囲気の街だ。千代田線の駅を出て徒歩5分ほどの路地裏にあるギャラリーRE DOKUROである。ここはつい最近にウルフズヘッド代表である幹田卓司氏が開設したギャラリーで、この個展に出ている作品には、幹田氏のコレクションがさりげなく配置されている。そう、洋服だ。

 被写体はギャラリーがある千駄木に住んでいる男性。奥山の作品は下町のやんちゃなお兄さんたちが自然に暮している風景や環境を違和感なく切り抜くことができていた。そして、展示場所との違和感さえも感じさせない工夫をしていた。当初はカラー写真で作る予定だったが、奥山は展示場所を見て、白黒写真に変更したという。また、和紙の印画紙に焼き付けたことで、白黒のグラデーションも美しい仕上がりとなっている。

子犬を畏れる男

本HPは私の見てきた作品等についての魅力を伝えていくためのページです。

0コメント

  • 1000 / 1000